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④西洋医学と併用をする場合の注意点は?

10月 17th, 2005

【鍼灸治療を受けるために知っておきたいこと】
Q:西洋医学と併用をする場合の注意点は?
A:
他の項でも紹介されているように鍼灸治療は様々な疾患に有効ですが、すべての疾患を治癒できるわけではありません。がんのような器質的な疾患は当然治療の対象にはなりません。しかし、がんに付随する痛みの緩和、化学療法の副作用の軽減、免疫機能の向上などの効果が報告されています。また、高血圧や慢性関節リウマチなどの疾患についても治すことはできませんが、症状の緩和に効果があります。このように鍼灸治療は器質的疾患を治癒することはできなくても自覚症状の緩和に効果がある場合が多いので、様々な疾患に有効であると考えられているのです。
 注意していただきたいのは、自覚症状が緩和しているからといって原疾患が治っているのではないことです。症状が緩和されると「病気が治った」と勝手に判断して薬の服用や医療機関の受診を中止される方がいますが、原疾患が治っているとは限りません。鍼灸師は医療機器や検査を行って病名の診断を下すことや、薬の指示はできません。原疾患の状態や疾患の判断を行い薬物の指示を行えるのは医師だけです。したがって、西洋医学と鍼灸治療を併用する場合は、医師と相談して併用してください。鍼灸治療の併用によって自覚する症状が良くなった場合でも、原疾患がある場合は定期的に医療機関を受診して医師に状態を確認してもらう必要があります。
 そして、鍼灸師にも現在どのような病気にかかって、どのような治療を受けているかを伝えてください。鍼灸師は医師の診断や治療によって治療部位や施術による刺激量、施術を行う時間などを調節します。例えば、リハビリテーションによる運動療法を行って来た時は、刺激を少なくすることで体を疲労させないようにします。薬を使用している場合は、薬の効果が少しでも持続するように考慮して治療を行います。
(有馬義貴)
◇毎日ライフ2004年4月増刊号◇より

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