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③良い鍼灸師・良い鍼灸院の選び方は?

10月 10th, 2005
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【鍼灸治療を受けるために知っておきたいこと】
p12_illust-thumbQ3.
Q:良い鍼灸師・良い鍼灸院の選び方は?
A:
鍼灸院といえば、基本的には鍼(ごく細い金属の針)と灸(モグサ=蓬(よもぎ)の葉の一部)をもって治療する所であります。鍼灸治療は体表から鍼と灸をもって外的刺激を与え、もともと生体に備わっている自然治癒力(恒常性維持機能)を賦活させる治療法です。
 鍼灸院によって治療の基盤となる治療手法に特色があり、大別して3つです。
(1)西洋医学的(解剖・生理など)な理論を持って組み立てる治療手法。
(2)古来から伝わる東洋医学的(古典的)な理論に従って組み立てる治療手法。
(3)それぞれ(1)と(2)の混合型です。
 西洋医学では、運動器(整形)、消化器(内科)、泌尿器、婦人科、耳鼻科などの診療科目に分かれていますが、いずれの鍼灸院もこれらのすべての疾患を対象として治療しています。おのおのの鍼灸院において鍼灸師が独自の手法を持って取り組んでいるのが現実で、中でも得意とする疾患分野は当然あります。どの鍼灸院が良いかは、患者さんのニーズにいかに応えられるかだと思います。
 現況の医療において、医師と患者との間で交わされるインフォームド・コンセント(医師の医療内容を示す説明と治療に対する患者の同意)が重要視されています。「説明と同意」の重要性は鍼灸師としても同じことで、十分お話しのうえ、納得されるまで説明してくださる先生を選んでいただくことでしょう。また、鍼灸院へ通院された患者さんの満足度に関するアンケート調査では、治療効果はもちろんですが、施術者への信頼度、訴えの理解度、尋ねやすさ、説明のわかりやすさ、などが上位に挙げられています。東洋医学には「気」の概念が根底にあります。説明の中で、気が通じる=コミュニケーションがうまくいき、「この先生なら…」と思っていただけることも、選択の大きな要素となるでしょう。
 鍼灸院を選ぶにあたっては、規模や設備などの外見よりも、いかに衛生面に配慮されているかが重要です。治療所の清潔さ(シーツ、バスタオルなど)、鍼の管理(使い捨ての鍼が理想です)、施術者の手指消毒、患部の消毒などに注目してください。担当された先生の衛生観念は、施鍼時の消毒の丁寧さで判断できるでしょう。
(松岡憲二)
■毎日ライフ2004年4月増刊号■より

患者さんのための基礎知識