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Archive for 2月, 2006

その6:自分でできるツボ療法—肩井(けんせい)

2月 22nd, 2006
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その6:肩を軽く肩井(けんせい)
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 「肩たたき」に象徴されるように、肩こりはもっとも身近な症状です。実際、肩こりを訴える人々は多く、様々な肩こりグッズが販売されています。
 なぜ、日本人は肩こりになりやすいのか、不思議に思います。このことについての理由は明らかではありませんが、日本人は肩に対する意識が非常に高いことが影響しているのではないかという説があります。日頃「肩書」「肩をいからす」「肩を落とす」「肩をもつ」など肩をつけた慣用句をよく耳にします。こういったことが自然と肩意識を高め、いろいろなことを肩で受けとめる、そのようなことから肩こりになりやすいという考えです。
 一方、肩こりを医学的にみると、肩の使いすぎ、頸椎(けいつい)の障害、内臓の障害、感覚器の障害など様々な原因で起こります。どのような原因かを明らかにしたうえで肩こりの治療をすることが望ましいと思います。ここでは、肩の使いすぎやストレスによる肩こりのツボ療法を紹介します。
 肩こりの代表的なツボといえば「肩井」です。肩上部のほぼ中央にあります。「肩井」の「肩」は肩の意、「井」は陥凹の意、すなわち「肩井」は、肩でその下は井戸のように空洞になっているところに当たるツボです。実際、肩上の中央部の下は胸郭という大きな空洞があります。
 「肩井」は、古来肩こりのツボとして親しまれてきた馴染みのツボです。肩こりは手作業でも起こりますが、精神的ストレスでも起こります。したがって肩こりをほぐすことは、心のこりをもほぐすことに通じます。「肩井」への「温灸」や指圧、あるいは「軽い肩たたき」をすると、気持ちがスーッとします。なお「肩井」への急激で強い刺激は、ときに脳貧血を引き起こすこともありますので、ソフトな刺激から始めましょう。
◇毎日ライフ2004年4月増刊号◇より

爽やかツボ療法

その⑤:自分でできるツボ療法-大椎(だいつい)

2月 6th, 2006
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p30_5-thumbその⑤:大椎(だいつい)

 「風邪は百病のはじめなり」と東洋医学では言います。いわば風邪(かぜ)は万病の元というわけです。それだけに風邪を予防したいものです。
 東洋医学では、風邪を風(ふう)の邪(じゃ)と捉え、身体を犯す原因とみなします。身体のバリア機能が低下すると、「風の邪」は容易にバリアを通過して体内に侵入します。そうなると様々な症状を引き起こしますが、その代表が感冒、いわゆる風邪です。

 一方、体表のバリア機能を司っているのが、体表をめぐる衛気(えき)です。衛気は、身体を衛(まも)る陽気のことで、様々な外邪から身体を防御する働きをしています。この衛気の巡りをよくするツボが「大椎」です。
 「大椎」は、第7頸椎(けいつい)と第1胸椎の棘突起(きょくとっき)の間にあります。首を前に曲げると首と背中の付け根に飛び出る椎骨があります。それが第7頸椎の棘突起です。「大椎」の「大」は文字どおり大きいという意、「椎」は椎骨の意、つまり大椎は大きな椎骨のことで、第7頸椎を指します。大椎は、手足の陽経(ようけい)が交わることから体表の機能を高める効果があるとされています。したがって、風邪(かぜ)から体を守るには体表を流れる衛気が充実していることが大切で、それには「大椎」のお灸が効果的です。風邪を引きやすい方、あるいは風邪のひきがけで寒気がするような場合、「大椎」の温灸をお勧めします。3壮(一度にすえるお灸の回数)程度がよいでしょう。ドライヤーで温めてもよいのです。なお、発熱状態の場合には、医師に診てもらってください。 p30_illust-thumb

爽やかツボ療法