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Archive for the ‘患者さんのための基礎知識’ Category

⑤鍼灸治療を受けるときに注意しなければならないことは?

11月 21st, 2005
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【鍼灸治療を受けるために知っておきたいこと】
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Q:鍼灸治療を受けるときに注意しなければならないことは?
A:
東洋医学では、人体は1つの総合体で、局所の病変は全身に影響を及ぼし、内臓の病変は手足などや体の表面に反映されると考えます。そのため、診察は症状のある局所だけでなく、腹部や背部、手足など全身の診察(四診)が行われますので、例えば、舌を見る診察(舌診)が行われる前は、舌に色素が付着するおそれのある「あめ、タバコ、コーヒーなど」はできるだけひかえてください。正確な診察ができなくなるおそれがあります。もし治療当日にあめ、タバコ、コーヒーを摂取し来院された場合は、舌診の前に治療者に伝えてください。
 また、治療をスムーズにするためにも、着脱のしやすい「服装」で来院してください。背中やお腹など治療しますので、つなぎのガードルなどの下着はあらかじめしないほうが無難です。バスタオルなどで下着などが見えないように治療しますが、大腿部(太もも)など治療部位によっては、短い丈のズボン・スパッツを持参したほうが良い場合もあります。
 長髪の人は、事前にゴムなどで髪を結わえてもらうと首や肩への治療がしやすくなりますので、ご協力をお願いします。
 最後に、治療後は「入浴」しても良いかどうか患者さんからよく質問されますが、基本的には入浴可能です。ただ、念のため治療後1時間は空けたほうが良いでしょう。
(半田 由美子)
◇毎日ライフ2004年4月増刊号◇より

患者さんのための基礎知識

④西洋医学と併用をする場合の注意点は?

10月 17th, 2005
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【鍼灸治療を受けるために知っておきたいこと】
Q:西洋医学と併用をする場合の注意点は?
A:
他の項でも紹介されているように鍼灸治療は様々な疾患に有効ですが、すべての疾患を治癒できるわけではありません。がんのような器質的な疾患は当然治療の対象にはなりません。しかし、がんに付随する痛みの緩和、化学療法の副作用の軽減、免疫機能の向上などの効果が報告されています。また、高血圧や慢性関節リウマチなどの疾患についても治すことはできませんが、症状の緩和に効果があります。このように鍼灸治療は器質的疾患を治癒することはできなくても自覚症状の緩和に効果がある場合が多いので、様々な疾患に有効であると考えられているのです。
 注意していただきたいのは、自覚症状が緩和しているからといって原疾患が治っているのではないことです。症状が緩和されると「病気が治った」と勝手に判断して薬の服用や医療機関の受診を中止される方がいますが、原疾患が治っているとは限りません。鍼灸師は医療機器や検査を行って病名の診断を下すことや、薬の指示はできません。原疾患の状態や疾患の判断を行い薬物の指示を行えるのは医師だけです。したがって、西洋医学と鍼灸治療を併用する場合は、医師と相談して併用してください。鍼灸治療の併用によって自覚する症状が良くなった場合でも、原疾患がある場合は定期的に医療機関を受診して医師に状態を確認してもらう必要があります。
 そして、鍼灸師にも現在どのような病気にかかって、どのような治療を受けているかを伝えてください。鍼灸師は医師の診断や治療によって治療部位や施術による刺激量、施術を行う時間などを調節します。例えば、リハビリテーションによる運動療法を行って来た時は、刺激を少なくすることで体を疲労させないようにします。薬を使用している場合は、薬の効果が少しでも持続するように考慮して治療を行います。
(有馬義貴)
◇毎日ライフ2004年4月増刊号◇より

患者さんのための基礎知識

③良い鍼灸師・良い鍼灸院の選び方は?

10月 10th, 2005
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【鍼灸治療を受けるために知っておきたいこと】
p12_illust-thumbQ3.
Q:良い鍼灸師・良い鍼灸院の選び方は?
A:
鍼灸院といえば、基本的には鍼(ごく細い金属の針)と灸(モグサ=蓬(よもぎ)の葉の一部)をもって治療する所であります。鍼灸治療は体表から鍼と灸をもって外的刺激を与え、もともと生体に備わっている自然治癒力(恒常性維持機能)を賦活させる治療法です。
 鍼灸院によって治療の基盤となる治療手法に特色があり、大別して3つです。
(1)西洋医学的(解剖・生理など)な理論を持って組み立てる治療手法。
(2)古来から伝わる東洋医学的(古典的)な理論に従って組み立てる治療手法。
(3)それぞれ(1)と(2)の混合型です。
 西洋医学では、運動器(整形)、消化器(内科)、泌尿器、婦人科、耳鼻科などの診療科目に分かれていますが、いずれの鍼灸院もこれらのすべての疾患を対象として治療しています。おのおのの鍼灸院において鍼灸師が独自の手法を持って取り組んでいるのが現実で、中でも得意とする疾患分野は当然あります。どの鍼灸院が良いかは、患者さんのニーズにいかに応えられるかだと思います。
 現況の医療において、医師と患者との間で交わされるインフォームド・コンセント(医師の医療内容を示す説明と治療に対する患者の同意)が重要視されています。「説明と同意」の重要性は鍼灸師としても同じことで、十分お話しのうえ、納得されるまで説明してくださる先生を選んでいただくことでしょう。また、鍼灸院へ通院された患者さんの満足度に関するアンケート調査では、治療効果はもちろんですが、施術者への信頼度、訴えの理解度、尋ねやすさ、説明のわかりやすさ、などが上位に挙げられています。東洋医学には「気」の概念が根底にあります。説明の中で、気が通じる=コミュニケーションがうまくいき、「この先生なら…」と思っていただけることも、選択の大きな要素となるでしょう。
 鍼灸院を選ぶにあたっては、規模や設備などの外見よりも、いかに衛生面に配慮されているかが重要です。治療所の清潔さ(シーツ、バスタオルなど)、鍼の管理(使い捨ての鍼が理想です)、施術者の手指消毒、患部の消毒などに注目してください。担当された先生の衛生観念は、施鍼時の消毒の丁寧さで判断できるでしょう。
(松岡憲二)
■毎日ライフ2004年4月増刊号■より

患者さんのための基礎知識

②鍼灸治療はどんな疾患に効くの(適応症)?

10月 3rd, 2005
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【鍼灸治療を受けるために知っておきたいこと】
Q:鍼灸治療はどんな疾患に効くの(適応症)?
A:
わが国では鍼灸治療は、肩こり治療の代名詞と言われるくらい広く認識されています。その他、腰・膝・肩・頸の痛みの順で、運動器系の疾患に伴う「痛み」に対する治療が実施されています。また、現在、明らかにされている鍼灸の作用機序(作用のしくみ)からも、末梢循環障害や疼痛性疾患、自律神経機能異常による症状などに対して鍼灸治療は効果的と考えられています。
 さらに、近年ストレス社会といわれるほどに、精神的ストレスをため込んでいる方も多く見受けられています。このようなストレスから、慢性的な疲れ、あるいは頸や肩のこりからの頭痛、ぐっすり眠れない、朝起きてもすっきりしない、食欲がなく胃のあたりがなんとなく重いなどの症状の自覚があるにもかかわらず、病院での西洋医学的な検査を受けてもなんの異常も見つからなかった、こういった症状の場合も、東洋医学特有の病気を発症する前段階で治療し病気の発症を予防するという「未病治」の考えに基づき、積極的に治療が行われ効果を上げています。
 その他、鍼灸治療が得意とする疾患や症状を表に示しました。この中には効果発現のメカニズムに関して、いまだ解明されるには至っていませんが、臨床経験から鍼灸治療が適応する疾患や症状も含まれています。
(弘中昌博)

鍼灸が得意とする疾患、症状
●運動器系疾患
 頸椎症・肩こり・五十肩・変形性膝関節症・腰痛・腱鞘炎・テニス肘など
●消化器・呼吸器系疾患
 慢性胃炎・食欲不振・便秘・下痢・痔疾・気管支喘息・鼻炎・感冒・扁桃炎など
●疼痛性疾患
 頭痛・坐骨神経痛・術後疼痛・ヘルペス後神経痛・三叉神経痛など
●循環器系疾患
 本態性高血圧症・低血圧症に伴う諸症状・冷え症など
●泌尿器・産婦人科系疾患
 月経異常・更年期障害・逆子・不妊・インポテンス・尿失禁など
●感覚器系疾患
 仮性近視・眼精疲労・メニエール病・耳鳴・難聴など
●小児疾患
 夜尿症・小児神経症・消化不良など
●その他
 自律神経失調症・不眠症・肥満・片麻痺・顔面神経麻痺・アレルギー疾患など
■毎日ライフ2004年4月増刊号■より

患者さんのための基礎知識

①鍼は痛い?灸は熱い/痕が残る?

10月 3rd, 2005
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【鍼灸治療を受けるために知っておきたいこと】
Q:鍼は痛い?灸は熱い/痕が残る?
A:
これは、はじめて鍼灸治療を受けるに当たって、いの一番に思い浮かぶ質問でしょう。私たちの日常生活での身近な経験……縫い針を誤って刺したら痛いですし、鍋など焼けたものに触れると大変熱くやけどする……から想像すると、鍼灸治療は痛みや熱さなど結構な苦痛を伴うのではないかと誤解されやすいためです。実際、鍼灸院に初めて来院する方々から、治療前に同様の質問をよく受けます。中には、病の治療なのだから、痛くなければ、また熱くなければ効かないのではないかと考える方もいます。しかし、できるだけ苦痛を伴わず最大の効果を得られる治療方法があるのなら、みなそちらを望むでしょう。鍼灸治療もそうです。ですから、痛み、熱さを抑えるいろいろな工夫がなされています。
 まず「鍼」については、痛みを起こしにくいように日本の鍼は大変細いのです。よく使用される太さは直径0.18〜0.20mmほどで、縫い針の3分の1程度です。細いと扱いにくくなりますので、刺す時に鍼管という管を使います。鍼管は、鍼刺入時のたわみから起こる痛みを抑え、管底面部が皮膚面を伸ばすことで痛みを和らげます。また、鍼尖は痛みの起こりにくい形に研がれています。さらに、治療者側も種々の手技を用い、できるだけ痛みの無い治療に努めます。この結果、鍼治療時には縫い針を刺した時のような痛みをほとんど感じないのが普通です。
 次に「灸」です。こちらはさすがに、皮膚の上でモグサを燃やすのですから熱くないはずはありません。なにせ、モグサの燃焼部分の温度は数百℃もあるのです。しかし、通常使用されるモグサの大きさは米粒や半米粒大です。実際皮膚面で温度を測定してみると、最大で60〜80℃ほどです。また、皮膚面まで燃えると同時に消えますので、熱さというよりも「チッ」とする痛みに感じられることが多いようです。大変面白いのですが、この感覚も慣れてくると心地よくなってくるから不思議です。灸痕も小さいですが残ることもあります。近年は、痕を残すことを嫌われる方も多いため、温灸を用いる場合も増えています。
(岡本芳幸)
■毎日ライフ2004年4月増刊号■より

患者さんのための基礎知識

【患者さんのための基礎知識】

9月 28th, 2005
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omote-thumb鍼灸については、一般にまだ知られていないことが多くあります。
そこで、よく聞かれる疑問・質問を選び、わかりやすく回答してい
ただきました。鍼灸を正しく理解し、納得してから治療を受けるよ
うにしてください。
□毎日ライフ2004年4月増刊号□より

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